【1種解説】変流器CTの重要ポイント

高圧受電設備

高圧電路の電流計測に必要な変流器 CT は、変圧器 VT に負けず劣らず、重要問題。

押さえるポイントは次の3つ。

  1. 単線図・複線図と接続
  2. 外観
  3. 機能・役割

この他、合格安全圏狙いとして、次の2項目がある。これは安全圏狙い記事記事で解説。

  1. 機器仕様
  2. 二次側回路の取外し

変流器CT の重要ポイント

名称

変流器の英語名称は Current Transformer、略して CT

英略記と回路図記号

英略語と回路図記号は、それ単体で覚えるのではなく、単線結線図を手書き練習するときに、一緒に覚えること。

単線図・複線図と接続

変流器CT 周辺の単線図は下の通り。

高圧電路に CT が取り付けられ、その二次側に過電流継電器 OCR をつなげる。

OCR は遮断機 CB と繋がっており、高圧電路に過電流が流れたら、CBに回路遮断の信号を送る。

複線図

三線の高圧電路の過電流・短絡電流を CTで検出するための配線(複線図)は次の通り。

2個の CT を3相のうち2相に接続する。

二次側の一端子には D種接地工事を施す。これも単独で覚えるのではなく、単線結線図で丸ごとマスターすること。

接続

変流器 CT を高圧電路に設置するときの基本ルールは以下の通り。

  • 高圧電路側(1次端子側)は大文字のKとL端子に結線
  • アルファベット順で早いKを電源側、Lを負荷側に結線
  • 低圧電路側(2次端子側)は小文字のkとl端子に結線

外観

CTの外観と、引掛けで出題される零相変流器 ZCT の外観を示す。両者を混同しないように。

繰り返し練習問題

変流器CTの練習問題-複線図・接続

機能・役割

変流器の機能は英語の Current Transformer の通り、電流を(大きく/小さく)変換する。

高圧電路に流れる大電流を直接計測しようとすると、計測器は高い電圧に耐え、しかも大電流を計測できなければならない。それは技術的にも価格的にも無駄。

このため、変流器で小さい電流に変換して、電流計や継電器に送る。

この機能も、単線結線図で、CTがどこにどのように設置・接続されているかを見ながら理解すること。

繰り返し練習問題

変流器CTの練習問題-機能・用途

まとめ

高圧電路の電流計測に必要な変流器 CT は、変圧器 VT に負けず劣らず、重要問題。

押さえるポイントは次の3つ。

  1. 単線図・複線図と接続
  2. 機能と仕様
  3. 二次側回路の取外し

関連問題
R2年問23(CTの用途)
R2年問48(CTの接続台数)
H30年問45(CTの働き)
H29年問20(CT二次側機器の取外し)
H29年問46(CTの接続)
H28年問23(SRの用途; CTで引掛け)
H28年問50(CTの接続台数)
H27年問46(CTの複線図)
H25年問22(CTの外観と働き)
H23年問44(CTの端子)
H22年問46(CTの働き)

その他の解説

高圧受電設備の解説一覧

タイトルとURLをコピーしました